基本

防災ヘルメットは折りたたみ式でいい?選び方の基準を整理

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「置き場所に困らないヘルメット」を探している人へ

防災用のヘルメットは欲しいけれど、玄関や部屋に置きっぱなしにするスペースがない――そう考えて「折りたたみ式」を検索する人は多いはずです。この記事では特定の商品を紹介するのではなく、折りたたみ式ヘルメットを選ぶときに何を基準にすればよいかを、公的機関の情報をもとに整理します。

なぜ地震のときに頭部を保護する必要があるのか

総務省消防庁は、地震発生直後にとるべき行動として、丈夫な机の下に隠れ、クッションなどがあれば頭を保護しながら大きな揺れ(1分程度)が収まるのを待つこと、揺れがおさまったら出口を確保するために扉を開けること、あわてて外に飛び出さないことを挙げています(総務省消防庁「地震に自信を―あなたを守る次の行動」)。

内閣府の防災情報ページでも、家具の転倒などから頭を守るために防災ずきんやクッションを使うこと、逃げ道の確保、懐中電灯の準備などが避難行動の基本として紹介されています(内閣府「特集3 地震に備える」)。

さらに、総務省消防庁の非常用持出品チェックシートでは、「ヘルメット・防災ずきん」が懐中電灯や携帯ラジオと並んで「避難用具」のカテゴリに明記されています(総務省消防庁「非常用持出品チェックシート」(PDF)総務省消防庁「防災危機管理eカレッジ 非常持出品の準備」)。

屋内では家具の転倒・落下物、屋外では看板やガラスの破損など、揺れの最中や避難で移動する際には頭部にリスクが及ぶ場面があります。だからこそ、公的な持出品リストにもヘルメット・防災ずきんが位置づけられている、という理解にとどめておくのが実態に即しています。具体的な被害速度や飛散距離などの数値は、確認できる公的な出典が見当たらなかったため、この記事では扱いません。

折りたたみ式ヘルメットのメリット・デメリット

メリット

デメリット・注意点

厚生労働省は労働安全衛生法にもとづく「保護帽の規格」を定めており、上から物が飛んでくる・落ちてくることへの対策としての区分(飛来・落下物用)があります。この規格に適合した保護帽には「型式検定合格標章」が表示される仕組みです(厚生労働省「保護帽の規格」)。防災用として販売されているヘルメットの中には、この規格への適合を表示しているものがあります。

一方、自転車用・乗車用のヘルメットについては製品安全協会がSGマークの基準を定めていますが(製品安全協会「乗車用ヘルメット」製品安全協会「自転車等用ヘルメット」)、これは自転車・バイクの走行事故を想定した基準です。防災用ヘルメット専用のSGマーク基準については、今回確認できませんでした。そのため「SGマークが付いていれば防災用として万能」と断定することは避け、パッケージや商品ページに何の規格・検定に基づく表示なのかが明記されているかを見るようにしてください。

選ぶときのチェックポイント

  1. 規格・検定の表示があるか: 型式検定合格標章や、適合する規格名がパッケージ・商品ページに明記されているか。表示がない、またはどの規格か分からない場合は問い合わせて確認する
  2. あご紐とサイズ調整機構: 頭に固定できないヘルメットは脱げてしまい保護の意味が薄れます。あご紐の有無、サイズ調整ベルトやアジャスターの有無を確認する
  3. 収納時の厚みと形状: 折りたたんだ状態での厚み・幅・重さが、実際に置きたい場所(玄関収納、バッグの隙間など)に収まるかを事前に採寸して確認する
  4. 経年劣化に関する表示: 樹脂製品は年数がたつと劣化することがあります。使用期限や交換目安の記載があるかどうかも確認材料になります

家族分の保管場所の考え方

ヘルメットは基本的に家族の人数分を用意する前提で考えます。全員分を1か所にまとめて置くと、部屋の一部が家具の転倒などでふさがれたときに誰も取り出せなくなるおそれがあります。

置き場所を人数分・場所ごとに分ける考え方は、賃貸・一人暮らしの収納事情でも同じです。具体的な分散収納の組み立て方は賃貸・一人暮らしの防災グッズ置き場所にまとめています。

まとめ

ヘルメット以外に何をそろえるべきか迷っている場合は、まず防災グッズで本当に必要なものリストで優先順位を確認してください。